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壺屋 佛花器

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琉球時代に壺屋で焼かれた佛花器です。
めりはりの効いた轆轤のかたちに独特の温かみのある白掛けをして飛びかんなを当てたあと色を差して仕上げています。

今では膨大に作られている沖縄の陶器を扱うお店もたくさんありますし、古いものを見つけることもそれほど難しくもありませんがかつては限られたお店にしか沖縄の陶器は置いていませんでした。
ましてやこういう古いものについては濱田庄司旧蔵の売立があると聞いては始発の新幹線に乗り、九州のお店に多くあると聞いては遠くまで訪ねてたくさんのものを見せて頂いたものです。
どんなに好きでもそういう機会を逃してはまず手にすることが出来るものではなかったのです。

ところが情報も物流も非常に発展した今ではいくらでもよいものを見つけて数日後には沖縄から届く時代になりました。
しかしせっかくよいものはあっても自分にはそう多くを求める力はありませんが、それでもとある沖縄の道具屋さんからいくつかのものを送っていただき大変感激したのです。
心躍らせて開ける荷物の中にはいつも郷土のお菓子や泡盛の小さな瓶などが入っていました。
品物がよいのはいうまでもありませんがそういう心遣いをも忘れることのない正直で親切な方でした。

この佛花器もそのようにしてぼくのところに届いたものです。
人間の生涯よりもはるかに長い器物の生命は多くの人の手から手に守り伝えられているのです。
こしらえた陶工はすでになく、琉球のどなたかの佛檀か墓前に供えられた数百年の後に役目を終えたこの佛花器を京都まで送ってくださった方もまた入寂してしまわれました。

蓮を手向けて多々のご好意に感謝と共にご冥福をお祈りしたいと思います。
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by hanakari | 2011-09-29 07:15 | つちのもの

玉雲寺

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こちらは琴滝の近くにある玉雲寺。
石垣や白壁もうつくしいがなんといっても全体が少しも荒れることなく綺麗に手入れがされているのがなんとも生き生きしている気がしました。
これもご住職一家と共に地元のみなさんの厚い信仰心が生きているように思われ頭が下ります。
こういう山寺をきっちり維持することが難しいのは容易に想像出来ます。
苔生した石段が山門の正面を外して設けられているのも素晴らしい配置です。
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by hanakari | 2007-09-02 02:41 | 建築

鉄鉢

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数年間手元に置いている托鉢のお坊さんが使う鉄鉢です。
薄い鉄に漆が掛けてあります。
軽くて丸底で両手で包んでもトンと置いた姿もまるで浮いているような感じがします。
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by hanakari | 2007-07-08 03:05 | かねのもの

筒瓦

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これはなんでしょう?
ある瓦工場を取り壊した時に庭先に半分埋まっていたのを掘り出したのです。
筒型の瓦なのですが轆轤を用いたものではなく、平たくした土をくるっと丸めて作ってあります。これが焼成の時に窯傷が入り割れしてしまったのです。
これがいったい何だかは分かりませんがひどく力のあるやきものです。
平安時代の須恵器の経筒も真っ青ですね。
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by hanakari | 2004-10-13 05:33 | つちのもの

牛王宝印

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各地の寺社で作られていた牛王宝印と呼ばれる護符です。
特に熊野三山の牛王宝印は熊野誓紙としても名高く、この裏に書きつけて血判を押すことで商取引や吉原の遊女の契りから武将の和平の協約まで広くさまざまに神に誓うという意味合いで用いられたといいます。

写真のものは熊野那智大社のもので神の使いとされている3本足の八咫烏と宝珠を組み合わせて絵文字で「那智瀧宝印」と記されているのだそうです。
宝珠の朱印と相俟って不思議な力を感じます。
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by hanakari | 2004-09-29 10:05 | かみのもの

空海

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これは木版画です。版画といってもお寺の護符なのです。
こういう佛教版画には美術の世界から生れた版画とはおのずと違う世界があるように思います。
 どうして不動尊像の姿であるこれが空海なのか、というと讃州弥谷寺の出した同種の図像に「空海」と記されていることからそうではないかと想像しています。
写真の版画は分かりにくいでしょうが剣や足飾りには金泥が差され、縁の黒い部分には銀泥の手描きで雲紋が描かれています。
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by hanakari | 2004-09-24 20:15 | かみのもの