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小絵馬

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あけましておめでとうございます

白馬を描いた古い小絵馬です。
絵馬について調べると左馬は縁起の良いものとされたとのことで、午年のご挨拶にこの絵馬を選びました。
簡単に繰り返したくさん描かれた粗末な絵馬のことですから線描きはあるいは木版で押したものでしょうか、それに筆で何色かの色を差したものです。
鞍に描かれた紋様が少しも立体に描かれたふうではないところにこの絵の風韻を感じます。

長年ずっと使ってきたD70の不調もありましてこのブログの更新も途絶えておりましたが、ここからの画像はD7100で撮影したものに変わります。
とは言っても相当圧縮したこのくらいのサイズの画像では違いはわからないかとは思いますが。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。
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# by hanakari | 2014-01-05 22:29 | きのもの

藤井佐知さんのピッチャー

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藤井佐知さんの作品を見てお名前を知ったのはもう随分昔のことで、黒地に黄色い線がうねうねと走った蓋物でした。
それは骨太ではありながら非常に冴えた造形の感覚とともに低火度釉独特の美しい風合いの陶器で、それ以来ひとつ手元に良い物をと願っていたのです。
そう多作の作家ではないとはいうものの思いを込めてずっと探していたので何度かのチャンスはあったのですが、買い物のことですから値段が折り合わなかったりでなかなか御縁のないままに年月が過ぎたのです。
その後たくさんの作品を見る機会もあり、ますます思いを募らせていましたがようやくこのピッチャーを最近手に入れることが出来ました。
藤井佐知さんの作としてはもっと良い物がいろいろあるのは確かですが、それでも弛緩のない独特の美意識とあの美しい風合いを備えています。

これは自分の場合でもそうなのですがスリップウェアに取り組む仕事は、あの独特の様式感がはっきりした英国のスリップウェアが魅力的でありすぎるが故になかなか古の仕事の影のようなものになりがちな弱さも感じます。
これは知れば知るほど抜け出しにくい罠のようなもので、なかなか厄介なことだと思いますが、かと言って勉強不足の表面的な真似っ子仕事に生命があるかというとそうも思えないのが事実で、これはなんでもそうなのですが知った以上はとことん学んで進むよりないかと思うのです。
お手本がある仕事というものの難しさを感じます。
そんな中で今ほど情報に恵まれないという、時代としてもある種逆の意味での恵みはあったのでしょうが、藤井佐知さんや舩木道忠さんのお仕事は英国の仕事に引きずられ過ぎないで真に日本の陶器としてのスリップウェアを生涯求められたという点で大変尊敬しているのです。
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# by hanakari | 2013-06-02 21:52 | つちのもの

コーニッシュジャグ

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素焼きの胴の口元にだけ申し訳ばかりに化粧土と釉薬をまとったなんとも粗末なこういう水差しは20世紀になっても英国のコーンウォールで大きさも大小様々に盛んに作られていたようです。
全体の姿や焼成は中世の古陶の伝統を継ぎ、化粧土と黄色いガレナ釉は18−9世紀に盛んに作られたスリップウェアそのままで、非常に英国の伝統的なやきものの陶脈を色濃く引き継いだものかと思います。
ウェットハンドルと呼ばれる轆轤した後に柔らかい粘土紐を引き伸ばしながらかたちしたこういうハンドルの付け方をバーナード・リーチさんが学び、小鹿田や出西などの日本の窯に伝えたものが今ではすっかり定着して、自分もマグカップやジャグの持ち手を立杭の清水俊彦師匠のところで学んだこのやり方で作っていましたがようやく直接教わることができました。
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# by hanakari | 2013-04-05 00:50 | つちのもの

丹波 いっちん壺

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あけましておめでとうございます

丹波の窯で幕末期に作られたいっちんの小壷です。
今は失われていますが元々は蓋があって珍味など入れたものです。
いっちんというのはクリーム状に溶いた泥を細く絞り出しながら描く装飾のことで、これもスリップウェアと共通の技法といっていいと思います。
英国のスリップウェアや丹波のこういうものにほぼ同時に惹かれて自分は陶器を作ってみたいと思ったのです。

長い間更新しないでおりましたが2013年もどうぞよろしくお願い致します。
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# by hanakari | 2013-01-01 00:01 | つちのもの

古伊万里 半筒湯呑茶碗

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柳宗悦、河井寛次郎、濱田庄司たち民藝の提唱者が民藝という言葉を創り『日本民藝美術館設立趣意書』を発表したのは大正末年のことです。
この時の趣意書の表紙を飾ったのは当時まだ審美の対象として論じられることのなかった青山二郎旧蔵の古伊万里雑器である半筒湯呑茶碗です。
蕎麦猪口と同じようにこの半筒も同じかたちに様々な紋様のものが作られましたが羊歯かなにかの植物を抽象化して斜めに配置したこの紋様のものは中でも印象的で美しいと思います。
口と高台が欠けひびもあって傷だらけではありますが縁あってこれと同じ紋様の半筒湯呑茶碗が手元に来ました。
梅雨から暑い時期にかけてはこういう古伊万里の雑器はいかにも心地よく楽しんで使っています。
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# by hanakari | 2012-07-06 13:52 | つちのもの