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赤絵のくらわんか 五寸皿

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たいへん惹かれているものの内のひとつが赤絵のくらわんかです。
赤絵のくらわんかについては以前にここで紹介した小皿の時にもあれこれ書きましたが、最近手に入れたのがこちらの五寸皿です。
それ自体が割合めずらしい赤絵のくらわんかとしては、この手のものは何度か見かけたので、数が多いタイプではないかと思います。
むしろこれこそが赤絵のくらわんかであるとも言いたいほどにくらわんか的な気配も濃厚な絵が描かれていますが、一方で造形としては窮屈で堅くはないものの、かなり薄手で繊細な作りはいわゆる普通のくらわんかとはまるで違うものなのです。
これはつまり産地や時代が違うと考えるのが妥当であって、こういう赤絵のくらわんかの正体は何であろう、伊万里の初期赤絵の一様式ではないかとかあるいはどこか地方の窯の生まれではないかとかいろいろ想像していましたが、これも最近ある方に教わったことから調べてみれば、長崎の長与という窯こそがこういった赤絵のくらわんかの生まれ故郷のひとつではないかという気がしています。

ものがうつくしいということだけで充分といえば充分には違いないのかもしれませんが、うつくしいものがあるのならそれが果たして何時何処でどのようにして生まれてきたのかということを知りたいし、それを考える過程や解明した結果からその先が見えてくることも多いので、やはり感覚だけで終わらずに知の裏付けもしてゆきたいとは思うのです。
知識で目を曇らせることをいつも戒めたあの柳宗悦も「知リテ ナ見ソ 見テ 知リソ」という言葉を残しています。
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by hanakari | 2015-10-12 07:24 | つちのもの