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丹波 赤土部 甕

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江戸初期頃の丹波の甕です。
やきものに興味を持ったころ大変心を惹かれ憧れたのは江戸時代の丹波の古陶でした。
きっかけは岩波文庫版の『工芸文化』の挿絵にあった白地に黒を流した蝋燭徳利でした。
丹波に興味を持って柳宗悦の『丹波の古陶』を繰り返し読んだり、京都からはそう遠くもない篠山の丹波古陶館や丹波立杭に何度も通ったりしているうちに江戸末期の白掛のものにも増して夢中になったのがこういう江戸初期の灰被きのあるものでした。
中でも吉兵衛作とも言われる鮮やかな赤土部に独特の三つ山形に黒く釉を流し、さらに窯の灰をたくさん受けてなんとも玄妙な窯変のあるこういうものに大変憧れるようになったのです。
実物に接する機会もなく掴みどころのなかったスリップウェアとは違い、丹波の古陶は実際に作られた土地に通い現物もたくさん見ることができたし、柳宗悦などの丹波関係の本も読み、実際に自分が陶器を作ろうとした時に実際的な部分や理念に多大な影響がありました。
後に大好きな河井先生と古丹波の接点に居られた清水俊彦師に師事したこともごく自然なことでした。
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by hanakari | 2012-01-20 20:06 | つちのもの