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カテゴリ:かみのもの( 9 )

厚紙

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仕事場から出ても夜中に部屋であれこれともののかたちや釉薬や装飾のことを考えることがあります。
考えるとは言っても自分の側が一生懸命に作ろうと工夫しているわけではなく、むしろかたちのほうが生まれたがっているみたいにどんどん出てくるような気がします。
誰かが作ったものというのは生まれたがっているかたちがその誰かをこの世の入り口として捕まえたものだというようなことがあるとき非常に実感を持って感じられたことがありました。
だからほんとうにそれを自分がちゃんと作り出すことができるかどうかというのとはおかまいなしにいろいろなものがあらわれてくるのです。
実際にやきもので出来るかたちというのはなにかと制約があるもので、時に鉄や木や石やコンクリートで作ったほうがよいのではないかというような気がするものもあるのです。

先日机の上に何気なく置いていたTシャツの台紙が目にとまった瞬間にそのうつくしいことに目を奪われました。
もともといろんな素材の板が好きなのですが、板というのはかたちが無いわけではないにせよ無いに等しいようなものなので最もそのかたちに邪魔されないで素材感を味わえるからではないかと思います。
こういう再生紙の厚紙の風合いには独特のうつくしさがありますがあまりにあたりまえに見慣れすぎていてそんなものには気が付かなかった。
ずっと気が付かないでいたことにあるときふと気付くと言うのいはいったいなんという不思議なことでしょうか。
これはなかなかたいしたうつくしさだと三脚をセットして夢中で写真を撮りましたがこの微妙な感じはとても写真に撮りきれはしませんでした。
しかし風合いとともにこの自然に曲がった薄いかたちとそこに出来る影がただ事でない程うつくしい。
これを白磁でやってもちょっとよさそうだとは思いますがあまりにそれは壊れやすいのです。
うつわは彫刻ではないので実用にならないものでは意味がありません。
こういう薄く平たくて自然に曲がるものならば木のうつわを作ればそれはいつか少し反り返って素材が本来なりたがっている表情を見せてくれるのではないかというようなことを考えていました。
サクラかヒノキのようなつやが乗った木を使えばうつくしいだろうとか、それをうつわとして用いるためにはオイルフィニッシュがよいのか、それともオスモのようなもので処理するほうがよいのか、拭き漆も良さそうだがそれでは色が付き過ぎるなどということを考えていたのです。
もちろんぼくは木のことは全くの素人なので実際にそれを実現するには誰か専門家に相談しなくてはどうにもなるものではありませんが薄い木の板が空中に浮かんでいるように見える、そういうようなイメージに想いを込めながらあれこれと考える時間は好きです。
その木のうつわはただ空想の中でだけ出来上がったのですがいつかほんとうに生まれてくるのでしょうか。
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by hanakari | 2009-09-10 00:00 | かみのもの

トイレットペーパー

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あるとき友人の日本画家を訪ねた折に彼はアトリエでトイレットペーパーを使っていました。
理由は聞き忘れてしまいましたが普通ならボックスティッシュを使うのでしょうが必要な分だけ少しづつ使えて無駄がないからでしょうか。
そういえばむかし山歩きやキャンプの時にはみんなやはりかさばらないこれをリュックに入れて何にでも使っていたことを思い出します。
彼はかつてあちこちの山へ行っていたのでそういう経験からなのかも知れません。

彼の明るいアトリエで見たこんなものが思いがけなくもうつくしいということには驚いたのです。
なにも特別なものではないいくらでも見慣れているものの中にもハッとするものがあるということに改めて気付かせていただきました。
もしかしたら彼はこういうもののうつくしさを気に入って使っていたのかもしれません。
ちょうどカメラを持っていたのでその場で写真を撮らせてもらったのです。
たとえ仲良しでも仕事が悪いとこういうところで名前を出しにくいものですが、彼の仕事をぼくは大変尊敬しており、いただいた小品をいつも家に掛けて眺めています。

久野隆史さんのブログ
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by hanakari | 2009-08-01 02:16 | かみのもの

JAL

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JALの座席に備え付けられているゴミ袋ですがさすがに大変洗練されて落ち着いたデザインです。
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by hanakari | 2007-12-31 06:00 | かみのもの

一閑張の扁壺

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これはやきものではなくて紙を漆で固めた一閑張なのです。
朝鮮のお膳に朝鮮の扁壺。
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by hanakari | 2005-09-29 22:59 | かみのもの

御幣

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こちらも閑谷学校からの写真。
こういう紙を切っただけの造型も在るべきところに在るべきように置けば途端に確かな世界を現します。
御幣は神道の生んだ造型ですが、こういうものから受ける感じはいかにもそれらしく清浄な印象であり、神道もまた仏教と共に現代になお日本的霊性の基礎となっているということに気付かされるのです。
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by hanakari | 2005-09-21 22:16 | かみのもの

紙コップ

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紙コップは今まで何度も眼にしながら気付かないでいたもののうち、一番見直して驚いたもの。
このサイズを示すLの書体に魅かれて写した写真なのです。
これは近鉄奈良駅のスターバックスのお姉さんの文字。(笑)
この無心の文字もいいけれど、後で写真を見返していたら紙コップのかたちというのは実によく出来ていると思います。
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by hanakari | 2005-01-11 02:54 | かみのもの

牛王宝印

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各地の寺社で作られていた牛王宝印と呼ばれる護符です。
特に熊野三山の牛王宝印は熊野誓紙としても名高く、この裏に書きつけて血判を押すことで商取引や吉原の遊女の契りから武将の和平の協約まで広くさまざまに神に誓うという意味合いで用いられたといいます。

写真のものは熊野那智大社のもので神の使いとされている3本足の八咫烏と宝珠を組み合わせて絵文字で「那智瀧宝印」と記されているのだそうです。
宝珠の朱印と相俟って不思議な力を感じます。
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by hanakari | 2004-09-29 10:05 | かみのもの

空海

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これは木版画です。版画といってもお寺の護符なのです。
こういう佛教版画には美術の世界から生れた版画とはおのずと違う世界があるように思います。
 どうして不動尊像の姿であるこれが空海なのか、というと讃州弥谷寺の出した同種の図像に「空海」と記されていることからそうではないかと想像しています。
写真の版画は分かりにくいでしょうが剣や足飾りには金泥が差され、縁の黒い部分には銀泥の手描きで雲紋が描かれています。
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by hanakari | 2004-09-24 20:15 | かみのもの

木と紙

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柱に貼られた紙一枚。
同じ工場よりさらにもう一枚。

合図の鐘を打つ方法が書かれた紙のようです。
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by hanakari | 2004-09-19 09:41 | かみのもの